生の鶏卵が書く日記

夢はおいしい卵かけご飯になることです

 

思い出狂想曲 (ガッシュ文庫)

思い出狂想曲 (ガッシュ文庫)

 

 アンリミテッドで読んだ。
電子で読んだ後に紙書籍で買いたくなるのは剛さんの作品だなあ。
すごく面白かった。
あまりない流れで、この話がどこに向かっているのか読めなくて、結婚式のシーンにじーんときてしまった。
普通だと、すったんもんだあって、結ばれて、そしてセックスするのがクライマックスなのね。(そういうのも普通に好き)
でも実際の人間関係ってそれだけじゃなくて、それはスタートに過ぎなくて。
だから結ばれるまではさらっとしていて、そしてこの話では結婚式が一番の盛り上がりだけれど、それも日常の地続きだと思わせるものがあって。
いい話だった。
今でこそ同性同士の結婚式を受け入れる式場が当たり前にあるけれど、10年前の作品として、こういうLGBTフレンドリー(とはちょっと違うかもしれないけれど、企業として同性パートナーを受け入れる)な世の中があるかもしれないという世界を構築した手腕はすごい。
妹さんや元カレが嫌な人として出てくるけれど、その辺りのフォローもちゃんとあったので後味は良い。
基本的に嫌な人が出てくる話が嫌いなのですよ。平和が一番。
ところでさいきんずっと剛さんは新作を書いていない気がするんだけど、もう書かないのかな……。
好きなので新しい話が読みたい。